Research調査情報

2014年10月27日

塩崎遺跡群 平成26年度調査情報(5)

塩崎遺跡群では、9月中旬より、これまで調査してきた地区(2-1区)の南側の表土を掘削し、新しく調査区(2-2区)を設定し、発掘調査を開始しました。今までの調査区同様、多くの竪穴住居跡や土坑が検出されています。

 

【新たな調査区の発掘調査開始】

遺構検出をおこなったところ、竪穴住居跡が60軒程度あると予測され、今までの調査区同様に遺構の密度が大変高いことがわかりました。現在、約10軒の調査を進めています。

 

【古代の墓】

2-2区では、長方形(長さ1.4×幅0.8m)の土坑(SK2242)から人骨が出土しました。南東部から歯が出土しています(矢印)。2-2区の東隅では、同様に長方形で、長軸が南東-北西方向の土坑が4基見つかっています。それぞれ、副葬品は今のところありませんが、歯や土器片が出土しており、古代の墓と考えられます。

 

【土錘がまとまって出土】

2-1区の奈良時代の竪穴住居跡(SB2079)から焼き物の漁網のおもりである土錘(どすい)が6点出土しました。塩崎遺跡群発見のムラは、千曲川に近い立地でありながら、土錘の出土は今まであまりありませんでした。今回の出土資料から、古代の漁撈について考えることができるようになりました。

カテゴリ:北信,塩崎遺跡群,調査情報

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