Research調査情報

2010年5月14日

北裏遺跡群(1)~遺跡紹介

 北裏遺跡群は、虚空蔵山(こくぞうさん)の北側台地上から片貝川が流れる低地にかけて広がっています。今年度は昨年度調査した低地の上にあたる台地上の調査を行っています。
 今年度の調査予定面積は10,180㎡で、台地の落ち際の北から、丘陵裾の南に向かって調査を進めています。およそ2,500㎡の表土剥ぎが終わり、弥生時代中期と古代の竪穴住居跡が20軒以上見つかっています。遺構の密度が高いことから、かなり大きな規模の集落があったことが分かってきました。
 
虚空蔵山物見台から北に向かって手前から北裏遺跡群、佐久平、浅間山を望みました。

調査区南西側から見た調査風景です。写真手前左側の土が黒い部分には竪穴住居跡がありそうです。

河原石を敷詰めた上に木製の棺を設置する弥生時代の墓跡、礫床木棺墓(れきしょうもっかんぼ)と思われます。

古代の竪穴住居跡内にあるカマド付近の掘り下げをしています。たくさんの土器が見つかっています。

竪穴住居跡の調査風景

弥生時代の竪穴住居跡の調査風景

弥生時代の磨製石斧(ませいせきふ)です。

弥生時代中期初頭の土器です。信州の弥生文化が始まったころの土器です。

古代(平安時代)の土器片です。

弥生土器と石鍬

縄文時代中期初頭の土器片です。

カテゴリ:北裏遺跡群,東信,調査情報

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