直径35cmの穴の中に、人骨片を満たした蔵骨器(ぞうこつき)が見つかりました。蔵骨器は13世紀前半(鎌倉時代)につくられたと考えられる古瀬戸四耳壺(こせとしじこ)を使ったものです。壺の頸部(けいぶ)から上がありませんが、これは意図的に切り取られた可能性があります。
7月26日(日)の現地説明会で実物をご覧いただけます。
発掘調査では、このほかにも中世のお墓がいくつかみつかっています。遺跡一帯は、寛平五年(893)に創設され天正十年(1582)に兵火で焼失したとされる旧長命寺跡ではないかと考えられています。今回の調査区は旧長命寺に伴った墓地にあたる可能性もでてきました。
地家遺跡
- ふりがな
- ぢけいせき
- 住所
- 佐久市大沢地家 マップ
- 立地
- 野沢地区を見下ろす東向き斜面
- 事業名
- 中部横断自動車道建設
- 調査期間
- 平成21-23年・平成25年・平成26年6月・平成27年・平成28年
- 時代
- 縄文-中近世
- 遺跡の種類
- 集落跡・寺院跡
- 備考
2009年7月22日
地家B遺跡(2)~最新遺跡情報
カテゴリ:地家遺跡