10月5日に発掘調査が終了し、今年度もたくさんの遺物と遺構がみつかりました。
石で囲まれたお墓がみつかりました。墓の上には大きな平たい丸石が置かれていました。
【墓跡2】
石を外して掘り下げると、北隅に鉢形の土器が伏せられていました。この鉢の下から粉状の骨がみつかりました。
遺体の顔の上に伏せて置かれたものと考えられます。
【フラスコ形土坑】
底の直径が約2mのフラスコ形土坑が1基みつかりました。形と大きさから貯蔵穴と考えられます。底の裾には石が置かれています。埋め土から王冠型土器を含む縄文時代中期の土器片が出土しています。
【竪穴(たてあな)住居跡】
立派な石囲い炉を持つ縄文時代後期前半の竪穴住居跡です。壁際に屋根を支える柱穴跡がめぐっています。
【石囲い炉】
炉跡のアップです。石組みの内側に炉の壁や底として利用された土器が重ねて設置されていました。
【柱穴群】
たくさんの柱穴群がみつかりました。大きく深く掘られた穴には建物を支える柱が建っていたと考えられます。
【柱を補強する石】
柱穴跡の中には柱材の周りに根本を補強する石が埋め込められたものがあります。
【敷石住居跡】
石囲い炉の周辺から出入口に石が敷き詰められた、敷石住居跡がみつかりました。
【炉跡】
敷石住居跡の炉のアップです。画像奥に出入口があり、敷石が連なります。炉内には土器が設置され壁は赤くやや焼けています。
【調査終了】
埋戻し風景です。昨年度に始まった一連の発掘調査はこれで終了となります。