【令和8年度の調査が始まりました】
長野県埋蔵文化財センターでは、昨年度に引き続き、薮越遺跡の記録保存を目的とした発掘調査を実施しています。本遺跡は天竜川右岸の低位段丘に立地し、その支流である栗沢川の左岸に広がっています。
昨年度は6月から12月中旬にかけて調査を行い、古墳時代から奈良・平安時代にかけての竪穴建物跡の土坑(穴)、溝跡のなどの遺構をはじめ、土器や石器などの遺物が出土しました。なかでも「礎石」を伴う竪穴建物跡(SB20)の検出は、大きな注目を集めています。
今年度の調査は4月中旬にスタートし、10月末まで行う予定です。現在は昨年度に引き続き、2区の第2面(古代)および第3面(弥生時代)の調査に取り組んでいます。

南上空からみた薮越遺跡調査区
【「礎石」を伴う竪穴建物跡(SB20)の調査】
建物跡からは、土師器・須恵器などの遺物が出土していて、そこから奈良・平安時代の建物跡であると推考できます。
礎石を伴う竪穴建物跡は、現在、飯田・下伊那地域で4例確認されているほか、岐阜県や山梨県でも発見されています。有力者の住居であった可能性が指摘されていますが、詳細は明らかになっていません。今後の調査・研究の進展が期待されます。

「礎石」を伴う竪穴建物跡(SB20)の検出状況

第2面 古代調査風景

第3面 弥生時代調査風景
発掘調査現場では重機等が出入りしております。危険な場所もありますので、許可なく立ち入らないようにお願いします。調査中であれば、ご説明いたしますので、お気軽にお声掛けください。