滝川流域の遺跡群は、これまで調査事例がなく、その内容がつかめていませんでした。今回、上滝ほかの遺跡を発掘することになり、決して小さくはない集落跡が存在していることが分かってきました。確認した遺構数は、竪穴式住居跡が20軒、掘立柱建物跡が1棟、溝跡が1本他になります。縄文・古墳そして平安時代の集落跡が複合していますが、その中心は平安時代にあります。これまでに発見された住居跡を2つほど紹介します。
【2軒が重なりあって発見された竪穴式住居跡】
・写真手前の長方形をしたくぼみが平安時代の竪穴式住居跡です。これに破壊されているのが縄文時代の住居跡(写真中央の円形形のもの)です。
【平安時代の竪穴式住居跡】
・住居の東側にカマドがあります(写真の奥)。壊れていますが、カマド構築の材料と思われる礫がいくつも出土しました。
2010年9月29日
上滝・中滝・下滝遺跡(2)~最新遺跡情報
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