Research調査情報

2026年8月28日

長野市 川田条里遺跡 2026年度発掘調査情報(3)

【鎌倉時代の大きな工作遺構を発見!】

 認定こども園川田(旧川田保育園)すぐ東のT10調査区で、南北11m×東西5mの方形に地面を掘り込んでつくられた鎌倉時代の竪穴状遺構(7号竪穴)が確認されました。

 西側の壁際に炉と思われる焼けた部分が二つあり、鉄滓(鍛冶の際に出る鉄くず)や砥石が出土していることから、鍛冶作業などの工作活動が行われていた場所と考えられます。

 認定こども園川田建設時の発掘調査でも、室町時代の工作遺構がみつかっており、川田氏館跡があったとされるこの周辺では、長く工作活動が行われていた様子がみえてきました。

 

上:工作遺構と考えられる7号竪穴状遺構(真上から撮影上が西)

左下:認定こども園川田東隣のT10調査区鎌倉時代遺構全景(東から撮影)

右下:工作遺構からみつかった炉の跡(炉1)

 

 

【発掘調査の現地公開を開催二日間で111名もの参加者!】

 7月1日・2日に、T10調査区の発掘作業現地公開を実施し、二日間合計で111名もの方にご来跡いただきました。誠にありがとうございました。

 現地公開では、鎌倉時代の建物跡や工作遺構を実際に発掘調査している様子や、遺跡から出土した鎌倉時代から室町時代の出土品などをご覧いただきました。川田地域の歴史について考えていただく貴重な機会となったとすれば幸いです。

現地公開の様子(T10調査区)

 

【これからの調査の予定】

T9調査区調査着手風景

 

 今回の調査範囲で最も北に位置するT8・T9調査区の調査を開始しました。

 川田氏館跡に関連すると考えられる中世遺構の南限と東限が現在までの調査でみつかっており、北限がみつかれば、その広がりをとらえることができます。果たして調査の結果はどうなるでしょうか。

 

川田条里遺跡発掘だより2026年度第3号(PDF:958KB)

カテゴリ:北信,川田条里遺跡,調査情報