-ねごや遺跡の発掘調査終了-
9月から始まった中野市ねごや遺跡の発掘調査が終了しました。
「ねごや」という地名は、中世の山城に関わる地名として知られています。隣接する壁田城に関わるものが発見されることが期待されましたが、壁田城に関係する遺構や遺物は発見されていません。また今回の調査では、平安時代の土器が調査区南端からまとまって出土したことから、この時代の集落跡が付近に存在する可能性が高くなりました。
写真右側の山が壁田城跡です。山裾の破線の範囲が調査地点です。
山から出水するため、調査区の壁際に溝を掘って、調査を進めました。
黒色粘土層から平安時代の土器片が出土しました。平安時代の水田跡の可能性も考えられますが、詳細は不明です。
遺物は小破片のものが多い。中でも器形がわかる大形の破片は少なく、土師器甕(左4点)、土師器杯(右上)、須恵器甕(右下)などがあります。